JR東日本仙台支社は21日、水郡線の運転士(50代)が、業務用タブレット(電子端末)のパスワードを忘れて時刻表が見られなくなり、郡山発水戸行きの普通列車が最大23分遅れ、乗客約60人に影響が出たと発表した。JR東日本は6月、運転士が持つ時刻表を、従来の紙から電子端末に切り替えていた。

 遅れたのは20日午後6時18分発の列車で、運転士は定時に郡山駅を出た約3分後、時刻表を確認するため端末にパスワードを入力しようとしたが、認証されなかった。運転士が持つ端末は複数あり、どのパスワードが時刻表を表示させる端末のものか分からなくなったという。

 運転士は途中の安積永盛駅や谷田川駅などで時刻表を確認しながら水戸に向かったため、列車が遅れた。JR福島支店は「パスワードを忘れないようにするなど指導を徹底する」としている。