いつもの

岩田:服部さんは、高橋さんの生み出す世界のことを
よくご存じないような人の視点も含めて
シナリオを客観的に見て、発言するのが役割でしたけど、
高橋さんに、まとはずれのことを言ったりしませんでしたか?

高橋:いえいえ、そんなことはなかったです。
実際、ありがたかったんです。
というのも、どうしてもシナリオを書いていると、
同じ趣味の方向に深く入っていって、
こちらではすごく盛り上がっているのに
服部さんから「言いたいことがよくわかりません」と
指摘されることが多かったんです。
たとえば、エンディングもそうで、
最初はわりと説明っぽい感じのものを考えていたんです。
ところがその部分に関しても、
「説明されてもよくわからないです」
と言われてしまったり・・・。
僕もそこを指摘されて、「ああ、それはそうだ」と。
僕らにとっては当然のことであっても
前提知識をお持ちでない方が触ったらわかりにくいですし、
そういったわからないものを提示しても意味がないんですよね。
https://www.nintendo.co.jp/wii/interview/sx4j/vol3/index3.html