それでも、試合後の大谷は少しやつれた表情ながらも、日米報道陣に丁寧に対応した。前日は問題なかったものの、デーゲーム前の午前中から体調に異変を感じていたことを明かした。それでも、他の投手陣への負担を考慮すれば、回避する選択はなかった。「投げるのは決まっていたので、体調の良しあしに関係なく、登板するつもりではいました」。

 その一方で、「4回まで投げられるとは思っていなかった」と、早期降板は想定内だった。「ゲームの直前の直前だったので、もう行くしかないですし。結果がどうのこうのではなく、できる限りの調整をして、マウンドに行って抑えてくる、というゲームだったかなと思います」。試合直前まで回復に務めた末、強行出場した事情を説明した。

 22日以降の出場についてネビン監督代行は「この後も明日もチェックする」と、回復状況で判断する考えを明かした。「我々は彼をスーパーマンと呼んでいるが、彼も人間だったという一例だね」。もっとも、大谷は「胃の調子が悪い」と言いつつ、試合後はロッカー室で食事を済ませ、しっかりと栄養補給。いつもと変わらない表情で、次の遠征地タンパへ向かった。

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