リチャード・ヒューズ騎手の日本競馬印象記
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 しかし、おそらく日本競馬の最も魅力的な側面は、競馬ファンの態度である。
日本人は賭事が好きで大きな額を賭けるが、競馬場に来る人々はあからさまに馬券師というわけではなく競馬のファンでありサポーターである。
昨年の凱旋門賞に行った人なら、日本から来た応援団がオルフェーヴルやキズナの横断幕を持ってロンシャン競馬場を動き回る様子を目にしただろう。
日本の競馬開催日には、パドックはこのような横断幕で一杯になり、それを見るのは楽しい。
 競馬ファンも素晴らしいが、馬もそうである。優良中距離馬の育成に長年投資してきたことで、日本の馬主や生産者には渇望していた結果がもたらされた。
日本馬は素晴らしく、毎年G1は22レースしかないので、高額賞金を巡ってレースは激しいものになる。つまりどのレースも強豪馬がぎっしり詰まるということなる。
長年、私は日本競馬を上昇勢力と呼んできたが、さまざまな意味で日本はすでに高みに上っている。