プロ野球スカウト「投手に球速求めない。感謝の気持ち大事」

中日・中田スカウト部長、米村スカウトとともにネット裏に坐る。
「スピードガンを持たずに、選手がコンスタントにどれほどの力を持っているか確かめに、試合に日参しています。性格、技術を観察し、ピッチャーにはスピードを求めません」

「花巻東(岩手)の大谷は190センチの体で、手足が長く、筋肉が柔らかい。その体があって、160キロ投げられる。凄い。しかしぼくら、雨で順延がつづいて、危惧しとったんです。集中力は? 持続力は? 各バッターに強弱をつける、ストライクゾーンの四隅を投げ分ける技術や精神は? 結果、決勝戦で5失点しました」

http://www.news-postseven.com/archives/20120817_137793.html

中田スカウト部長「ピッチャーに、大谷のようなスピードは求めん、140キロ出せればええんです。それより、いかに狙ったとこにボールを持っていくかという技術の高さと、感謝の気持ちや正しい返事ができる人間性が大事です。技術のない者はキャンプで終わる。技術を持ち、自分の欠点に気づき、教えられずに自己矯正できる者が一軍に行けるんです」