8月21日に放送された『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)で、「最強スポーツ漫画ランキング20」という企画を実施。漫画好きが盛り上がるランキングを公開したのだが、その結果が『SLAM DUNK(スラムダンク)』のファンたちの逆鱗に触れてしまった。


ランキングが意外な順位に

同番組では、スポーツの名門大学で運動部に所属する大学生、約1,300人にアンケートを実施。歴代スポーツ漫画の中から、上位20作品のランキングを作成した。

6位から20位には、『ドカベン』や『はじめの一歩』といった不朽の名作から、『ブルーロック』『アオアシ』といった比較的新しいものまで、幅広い作品がランクイン。そこから、5位『ダイヤのA』、4位『黒子のバスケ』、3位『MAJOR』といったヒット作が並んでいく。

続いて発表された第2位は、『週刊少年ジャンプ』黄金期の代表作といえる「SLAM DUNK」。栄えある第1位に輝いたのは、バレーボール漫画『ハイキュー!!』だった。

しかし「SLAM DUNK」の敗北に納得がいかないファンからは、《間違いなくハイキューよりスラムダンクのが上》《ハイキューに投票した人間にスラムダンク読ませたい気分》
《ごめんやけどスラダンが1番じゃないのは納得できん》《ハイキューなんて腐女子票だろ スラムダンクが実質1位か》といった怒りの声が相次いでいる。


スポーツ漫画にも世代交代の波

「SLAM DUNK」は連載終了から26年が経った今でも、根強い人気を誇る作品。特定の世代からすれば、まさにバイブルのような存在だ。

とはいえ今回のアンケートで集計されたのは、あくまで大学生たちの投票だった。近年最も成功したスポーツ漫画である「ハイキュー!!」が1位をとったのも、不思議なことではない。

問題は、数十年前の作品である「SLAM DUNK」を神格化し、その価値観を押し付けようとするファンが多いこと。SNS上では《スラダン老害のリプが痛々しすぎるよ》
《「ハイキュー1位ありえんわ、スラダン読め」みたいなこと言ってる奴無理すぎる》《スラダン信者痛いよ ほんと恥ずかしいからやめて》などとドン引きされてしまっていた。

スポーツ漫画の名作ということでいうなら、『キャプテン翼』や『あしたのジョー』、『ドカベン』など、いくらでも該当作品は存在する。そうした作品と比べると、「SLAM DUNK」のファンはあまりに押し付けがましいと言えるだろう。

とくに「ジャンプ」漫画は読者の母数が多いため、ランキング企画などで上位に来ることが多く、“国民的漫画”と勘違いしがち。しかし実際には、作品の良し悪しは数字で決まるものではなく、名作の基準など人それぞれだ。

いつまでも価値観の押し付けを続けると、若い世代の反発を招いてしまうかもしれない…。

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