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2019年8月末に、突然、下交渉もなく阪神のフロントから“引退勧告”を突き付けられた。2014年のオフにメジャー移籍を希望したものの、残留を決意して阪神と2015年から5年の複数年契約を結び「生涯タイガース」を誓っていたが、あまりに唐突な“引退勧告”に違和感を覚え現役続行を決意した。

あと何年(現役を)できるかわからないし先が長いわけでもない。自分がしっかりと納得した形で野球人生を終えられるように現役続行を選択した」
 他球団への移籍を希望したが、獲得に乗り出す球団はすぐには現れずに2020年のキャンプ期間は自主トレをして過ごした。「どこもなければ引退」と悲壮な覚悟を固めていたが、現役時代から自主トレを共にするなどの親交があり鳥谷の野球に取り組む姿勢を「日本で一番練習する男」と評価していたロッテの井口監督が、救いの手を差し伸べて3月に入ってから電撃移籍が実現した。