>>119
@homecare_hinata

第7波で、僕も複数件の“コロナ関連看取り”を経験しました。
確かにどの方も“コロナ肺炎”でお亡くなりになったわけではなく、コロナによる“消耗”の結果、急速に全身状態が悪化して亡くなられました。

ではこの場合、「死因は新型コロナにならないのか?」と問われれば、僕は「新型コロナを死因として差し支えない」と答えるでしょう。
なぜか?それは一連の出来事が「新型コロナに感染しなければ起こらなかった蓋然性が高い」と考えられるからです。


例えば「新型コロナ→腎障害→死亡」という経過を辿ったとしましょう。
この場合、死亡診断書には次の2つの書き方があります。どちらも正しいです。


直接死因: 新型コロナウイルス感染症


直接死因: 急性腎不全
その原因:新型コロナウイルス感染症

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いずれにせよ新型コロナウイルス感染症という文言は記載されるはずですが、愛知県では直接死因の部分しか計上されないのでしょうか。
「コロナで死亡した人はいない」という件の発表は他人事で違和感を禁じ得ません。

コロナを悪性腫瘍に置き換えると、そのの終末期状態では「脱水→腎障害」となることがあります。
こういう場合でも、診断書には「直接死因:OOがん」とだけ記載します。
仮に「腎障害、OOがん」と2つ記載すると【がんで亡くなったことにならない】のであれば、日本の死因統計が狂ってくるでしょう。

役所が「コロナで亡くなった人はいない」と発表するのは正常性バイアスに支配されている証左です。詭弁です。
第7波の真っ只中に、偉い人がそのバイアスに囚われ回避機会を喪失しているようでは、【治療を受けるべき人が適切に医療に繋がれない】という状況は今後も変わらないなあと鬱然とします。


事故死の場合は外因死なので、原則新型コロナは死因にならないと思われます。
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