◇30日 西武3―1日本ハム(ベルーナドーム)

 日本ハムは新庄剛志監督の奇策が実らず、両リーグ最速で70敗目に到達。借金は今季最多の25に膨らみ、残り試合も25のため、今季の勝ち越しがなくなった。

 1回1死満塁で打者・上川畑の先制機にビッグボスは初球ヒットエンドランのサイン。結果は三邪飛となり、飛び出していた二塁走者の近藤が帰れず、最悪の併殺で得点できなかった。

 「ピッチャーが上沢君だったから満塁で初球ゴロで1点、もしくは(内野を)抜けて2点。また(走者が)たまって3点というイメージで、『ヨッシャー』っていう気持ちに先にさせたかったから。失敗はしましたけど、別に作戦は失敗じゃない」とビッグボス。むしろ3回無死満塁で打者・近藤の初球にヒットエンドランのサインを再度送れなかったことを悔やんだ。

 「もう1回やりたかったんですよね。その後の満塁で。でも左中間にスーッと近藤君の打球が抜けていくイメージがあって。もう1回初球にいきたかったけど。それはもう駆け引きなので」。結果は二ゴロ併殺打の間の1点のみで終わり、せっかくの逆転機も同点止まりで終わった。

 それでもビッグボスは「イメージ通りじゃ面白くない、これがまた」と強調。今後も積極的な作戦はどんどん仕掛けていくような口ぶりだった。