https://i.imgur.com/msx0vKz.jpg
京都出身の吉岡。
実は書道家を考えていたが、エキストラをしたことから仲間ができ、10代後半になってから演劇の道へ。
親に内緒で、東京の養成所に通う費用をアルバイトで捻出していた。
カフェ、歯科助手、居酒屋の厨房、など「一番多い時で4つ同時進行」するほどアルバイト漬けの日々。
当時の毎日は、大学で授業を受けると小劇場の舞台に通い、その後アルバイト、
そして深夜のバス上京し、オーディションが行われる夕方までの間に漫画喫茶でシャワーを浴びて身支度、
それからオーディションの後はまた深夜バスで京都に戻り、そのまま大学に向かうというもの。
これを5年間続けた。
「行きのバスは希望でいっぱいで、帰りはいっぱい反省して……自分は何か間違いを犯しているんじゃないかと思っていた」
と眠れない帰りの深夜バスでの心中をしみじみと振り返った吉岡。
「迷い、不安、焦りがいっぱいあった時期」と表現した。

 現在はすっかり売れっ子の女優となった吉岡。
深夜バスを利用していた頃「ここで新幹線に乗ったら、ハングリー精神がなくなってしまう」と思っていたと告白。
そのため、初めて東京へ新幹線を利用したときには「仕事が加速すると、景色はこんなに変わるんだ」と深夜バスとはちがう新幹線の窓に映る景色に、思わず涙ぐんだことも明かした。