松井さんチームの勝ちを優先してたから

大谷翔平2年連続30本 3年連続100打点、常勝ヤ軍で松井秀喜が選んだ立ち位置

当時のヤ軍は、大砲ジアンビーら長距離砲がズラリと並んでいた。
キャンプ中、当時のジマー・ヘッドコーチを通して、トーリ監督の「ヒット・エンドラン」のサインを出してもいいかとの問いかけに、松井は「もちろんです」と即答した。
同監督が定めたデビュー戦の打順は「5番」。個人成績ではなく、勝つために何をすべきかを最優先する性格を見抜いていた。その結果、3年連続100打点をクリア。
「本塁打を捨てたわけではない。ただ、他に打てる選手が多くいる。チームが勝つために何がベストか」と、自らの立ち位置を選択した。

当時のヤ軍が継承していた緻密な野球スタイルと、昨今の「バレルゾーン理論」に傾倒するパワー野球は完全に異質で、時代の違いと言ってもいい。
当時のヤ軍に大谷、今のエ軍に松井が所属していたとすれば、どんな成績になるのだろうか。
いずれにせよ、大谷自身が望む「ヒリヒリするような9月」にプレーする姿を、数多くのファンが望んでいることは間違いない。【MLB担当=四竈衛】
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