エンゼルス・大谷の2年連続か、ヤンキース・ジャッジの初受賞か――。昨季の大谷は打撃3部門全てでライバルのゲレロ(ブルージェイズ)に劣ったものの、二刀流のインパクトで満票選出だった。しかし、今季はジャッジが記録的ペースで本塁打を量産しており、投票権を持つ記者の選考はより難しくなっている。現状では「ジャッジ優勢」との声が強い。目安となるのは、61年にロジャー・マリス(ヤンキース)がマークした61本塁打のア・リーグ記録の更新だ。

 スポニチ本紙は両軍の番記者に直撃。昨年は大谷に投票したというニューズデー紙のヤ軍担当・エリク・ボランド記者は「本来MVPはチームの勝利、プレーオフ進出にどれだけ貢献したかが重要。ただ、昨年、大谷に投票した理由は前例なき選手だったから。今年のジャッジは守備や走塁でも勝利に貢献。60本の大台に達すれば、大谷といえどチャンスはない。ステロイドなしでの60本は61年ぶりだから」と見解を語る。

 これに対し、大リーグ公式サイトのエ軍担当・レット・ボリンジャー記者は「私なら翔平に投票する。彼はエースであり、リーグ屈指の打者。選手には“価値”という評価がある。両方が一流の選手は野球界には彼以外にいない」と大谷推し。ただ「ジャッジがマリスの61本を捉えれば、翔平の2年連続受賞は難しいかもしれない」と予想した。

61本塁打打てば確定50本塁打台なら可能性ありって感じ