巨人の2軍練習が8日、川崎市のジャイアンツ球場で行われた。グラウンドコンディション不良のため、練習は室内練習場で行われたが、そこでは小笠原2軍打撃コーチが熱意を持って若手に指導する姿が…。未来のスラッガー育成へ“熱血ガッツ塾”が開講されていた。

 午前中の練習メニューも終盤に差し掛かると、同コーチは野手陣を呼び集めた。高さ約80センチのメディシンボールを用意させると、ボールに座りながらティー打撃を行う独特の練習法を伝授した。

 岡田や秋広ら期待の若手が、実際にバットを振ってみるものの、慣れない体勢にボールから転げ落ちるなど苦戦。何度か繰り返して、ようやくまともにスイングができるようになった。

 ただ、腹筋周辺に掛かる想像以上の負荷に、ヤングGは苦悶(くもん)の表情。思わず秋広も「キツすぎ…」と悲鳴を上げていた。その様子を見て、同コーチは「遊んでんじゃないよ」と少しサディスティックな笑みを浮かべて喝を入れていた。

 現役時代は日本ハム、巨人などでプロ通算378本塁打をマークした小笠原コーチ。「北のサムライ」と表現され、代名詞のフルスイングは相当な練習量のたまものだったはず。その熱意と経験が若手育成にも生かされている。

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