立ち上がりは不安いっぱいだった。3か月ぶりの1軍登板となった先発の上茶谷大河投手は初回、ストレートが指にかからず、先頭の中野を四球で歩かせ、2番・糸原のカウントも2-0に。ここで伊藤光捕手が早くもマウンドに駆け寄った。上茶谷によると「おい、おまえ、しばくぞ」とゲキを飛ばされたという。結局糸井にも四球を与え、近本には右前適時打、大山にも右犠飛を許し、いきなり2点を失った。三浦大輔監督は「本当にしばかれればよかったのに」とジョークを飛ばしたが、2回以降立ち直り、追加点を許さなかったことが勝利につながった。