16日夜、原監督の携帯電話が鳴った。日本ハム・栗山監督からだった。話題は当然、暴力行為で1、2軍の全試合出場停止処分中の中田について。詳細は伏せたが、中田の再起を願う栗山監督の親心を強く受け止めた。

 「野球人としてだけでなく、人間として信頼関係があると思っている栗山監督から相談を受けました。こちらは完全に受け身の中でね。内容に関してはご想像の通りだと思う。栗山監督は彼(中田)のことをいち人間、いち野球人として大事にしていた、ということだけは伝えられます」

 それを受け、原監督は球団首脳に相談。周囲から中田の落胆と謝意も耳にして「プレーヤーとしてこのまま殺しちゃダメだ」とセカンドチャンスを与えるべきだと進言した。