「うわっ、ウクライナ人が来た」東欧で"反ウクライナ人"感情が高まっている恐ろしい理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/e62a704466599c7b1270c3f3bd73c024d466b382

■反ウクライナ感情をあおる偽情報の出どころは

 【増田】7月29日に、時事通信社がAFP発の〈変容するウクライナ難民への視線、偽情報があおる反感〉という記事を配信しました。記事はこんな言葉から始まります。

「うわっ、ウクライナ人が来た。あっちに行こう」。東欧チェコの首都プラハ北方の町ホルビツェに暮らすドミニカ・ソクルさん(41)は、子どもたちを公園に連れて行くたび、こんな敵意に満ちた言葉を聞くようになった。

 チェコやポーランド、ルーマニアなどの東欧で「ウクライナ人差別」ともいうべき現象が起こりつつある、というのです。

 しかし記事全体としては、「避難民としてやってきたウクライナ人が、地元に住む『われわれ』の資源や税金を奪っている」と思い込んでいる人たちが少しずつ増えてきているが、その原因になっているのはソーシャルメディアの記事として拡散されている偽情報である、としています。

東欧のソーシャルメディアには、ウクライナナンバーの高級車の画像や、裕福そうなウクライナ人が政府の支援に列をつくっているのを見たという出どころ不明の匿名の情報があふれている。(中略)
ポーランドでは、偽情報を広めていることで知られるブログに最近、ウクライナ難民は無料で商品券をもらっているのに、困窮するポーランド人は何ももらえず放置されているという誤った主張が掲載された。 (中略)
難民受け入れ数が人口比で最も多いチェコでは、ウクライナ難民の4人家族が受け取れる給付金は月額9万チェコ・コルナ(約50万円)で、一般家庭の月収よりはるかに多いとする偽情報が拡散された。