クリンチャーは押し出される恰好でハナを切って最後は欧州馬の手荒い洗礼を受けた。エルコンドルパサーやディープインパクトの凱旋門賞と同じパターンでの敗戦である。ゲートをスムーズに素早く出ることを教え込まれている日本馬にとっては仕方のないことだが、このあたりにも彼我の競馬の違いが見え隠れしている。レース後のインタビューに答えた武豊騎手は「走りも悪くなかったですし、馬場も気にするところはありませんでした。もともと叩いて良くなるタイプなので、次に期待したいと思います」と残り3週間での変り身での巻き返しに希望をつないだ。