スポーツ報知 9/15(木) 11:36配信

 中日が本拠地を置くバンテリンドームは来季のテラス席の導入を見送る方針であることが15日、分かった。同球場の広報担当者は将来的な導入の可能性は認めつつも「現状、予定はしておりません」と話すにとどめた。

 バンテリンドームは両翼100メートル、中堅122メートルで外野フェンスの高さが4・8メートルと12球団の本拠地の中では最も本塁打が出づらいとされている。前日(14日)のDeNA戦で石垣が3号ソロを放ち、両リーグで最遅の60号に到達。試合後に立浪監督がテラス席の設営について「個人的には希望します。投手は育つが、打者も育って来ないですし、毎回、ロースコアのゲームだと見ている方もね…」と熱望していた。

 与田剛前監督が指揮を執っていた数年前にもテラス席の導入プランは浮上したが、実現しなかった。近年は楽天生命パーク、ペイペイドーム、ZOZOマリンなどでもテラス、ラグーンなどが増設され、本塁打が増加した経緯がある。今季も12球団ワーストの367得点と貧打にあえぐチーム状況は変わっていないだけに、球団、球場が一体となって話し合いが加速する可能性はありそうだ。