【DeNA】山崎康晃、愛用の香水は偶然に亡き母と同じグッチ「遺伝子レベルで覚えていたのかな」


山崎は誰よりも早く球場入りし1日に5度、入浴する。このルーチンで汗とともに疲れを流し落とす。手放せないアイテムもある。偶然、手に取り「いい香りだな」と気に入った香水「GUCCI・GUILTY(グッチ・ギルティ)」だ。

 昨年10月、フィリピン出身で最愛の母、ベリアさんが51歳で亡くなった。帝京高3年でドラフト指名されず、野球をやめようかと悩んだ時、女手一つで育ててくれた母に「もう一度大好きな野球を頑張ってみなよ」と背中を押された。亜大4年でドラフト1位指名され誰より喜んでくれた。プロ初セーブを挙げた15年3月31日は本拠で記念球を手渡し「みんなの前で恥ずかしげもなくハグした」。150セーブを挙げた19年7月17日もハマスタで応援してくれた。

 「母が亡くなって、非常に寂しい思い、家族としても大きな出来事があって、母はベイスターズのことが本当に大好きだったので。そういう意味でも今年にかける思いは非常に強かった」。香水が、母のお気に入りと同じものと知ったのは使い始めてしばらくたってから。「遺伝子レベルで覚えていたのかな」。見守り続けてくれた母の香りを身にまとい、マウンドに上がる。