●三森大貴(ソフトバンク)
打席107 打率.312 出塁率.375 長打率.495 本塁打4

松本と同じくパ・リーグで飛躍を遂げている野手が三森大貴だ。昨季まで一軍442打席で本塁打ゼロ本の打者が、今季はすでに4本塁打。1番打者の確保に苦しんでいたチームの課題を解決してみせている。

この三森についてBABIPの値を見ると.342。平均(3割前後)から比べるとやや高いが、松本の.452のような異常に高い値ではない。運に頼らず成績を残せていると言える。また、放った打球の傾向を見ても三森の進歩は感じとれる。

昨季の三森は放った打球の69.8%がゴロになっていたが、今季は42.9%に低下。その一方で安打になりやすいライナー打球が前年から約6%、長打になりやすいフライが約10%上昇している。それほど運に恵まれすぎているわけでもなく、また成績向上の裏付けとなる打球傾向の変化もある。今ほどではないにせよ、成績を維持できる見込みはありそうだ。