16年前から記事になってて草

安倍晋三とのただならぬ関係 統一教会系合同結婚式に祝電 次期首相にふさわしいのか
2006/06/30 週刊朝日

 教祖の姦淫事件や霊感商法など、数々の社会問題を引き起こした宗教団体の会合に政権与党の中枢を占める自民党議員たちがエールを送っていたという。しかも、そのひとりは次期首相候補筆頭格の安倍晋三官房長官。その真意は……。
 会場には8千人余りが詰めかけ、盛大な拍手が鳴り響いた。司会者らしき男性がステージに立ち、誇らしげに名前を読み上げた。
 「祝電がいっぱい届いておりますが、その中から数個ご紹介を申し上げます。岸信介元総理大臣のお孫さんでいらっしゃり……」
 と紹介されたのは、ポスト小泉の最有力候補で、いまをときめく安倍晋三内閣官房長官(51)である。

 実はこのUPFは、合同結婚式や霊感商法などで知られる宗教団体「世界基督教統一神霊協会」(統一教会)のダミーなのだ。全国霊感商法対策弁護士連絡会の渡辺博弁護士が解説する。
 「統一教会は現在、『世界平和連合』『世界平和女性連合』『真の家庭推進委員会』など、さまざまなダミー団体名を使って、正体を隠した信者集めをしています。UPFは統一教会教祖の文鮮明氏と妻の韓鶴子氏が2005年に設立した団体ですから、統一教会のダミーであることは明らかです」
 「祝電を送るなど、言語道断でしょう。政権与党の中枢という公職の立場にあるものの影響力がどれほど大きいものか考えていただきたい。権威付けなど広告塔として利用されることは明らかで、こうした行為によって信者の献金などによる経済被害がさらに広がる可能性もある。そうなった場合、どう責任を取るつもりか、説明してほしい」

 統一教会に詳しい、ジャーナリストの有田芳生氏はこう話す。
 「以前は霊感商法で一般人から多額のカネを集めることができたが、マスコミに散々批判されて、難しくなった。今の収入源は信者からの献金です。統一教会は今も資金源としての信者を増やすために活動を続けているのです」