>>659
佑介 東京新聞杯のケガから5月に復帰して、そこから秋の後半までは順調だったけど…、今度はマイルCSでの騎乗停止があって。あれは反響が大きかったよなぁ。ネットの反響も大きかったし、競馬関係者以外の人からも「あの騎乗はどうなの?」ってたくさん聞かれたもん。GIの怖さを改めて思い知ったよ。ハマも反響の大きさに驚いたんじゃない?

浜中 はい。エゴサーチは怖くてできませんでしたけど(苦笑)。でも、自分でそんなことしなくてもわかるくらいの影響の大きさを感じたので。当然、被害を与えてしまった先輩騎手からも指導を受けましたし、裁決からもきつく言われましたしね。表彰式も正直きつかったですから。

佑介 あの表彰台の上の、魂が抜けたようなハマの顔が忘れられない。カップや花束を持ってんねんけど、今までに見たことがない種類の顔をしてた。

浜中 またあの日の天気が何とも言えへん天気で。僕からすると、“この世の終わりなんちゃうかな”というような淀んだ空の色だったんですよ。それに、あの日は嫁さんと子供も競馬場にきていて…。だから余計に気まずかったんですよね。

佑介 野次が凄かったみたいだもんね。でもまぁ、それは仕方がないことというか。

浜中 野次が飛ぶのは当然だと思います。ただ、あの日は嫁さんと子供がちょうど僕から見えるところにいたんですよ。だから、僕への野次が、当然子供にも聞こえていて…。それがきつかったですね。普通なら、最後にひと言、ファンのみなさんに向けて話すじゃないですか。でも、あのときばかりは、本当に申し訳なかったんですけど、「やりたくないです」とわがままを言わせてもらって、サーッと帰りました。