原巨人に嵐の予感だ。Ｂクラスから抜け出せないまま今季も残り１１試合。現場は可能性がある限り、一つでも上の順位を目指すが、非情な季節も迫ってきた。球団では来季に向けた編成作業にも着手しており、上限の７０人を保有する支配下選手がふるいにかけられている。２年連続のＶ逸が決定的で〝リストラ〟も最大級に及ぶ雲行きだという。

チームは１７日の阪神戦（東京ドーム）を皮切りに試練の９連戦に突入する。原辰徳監督（６４）は「（初戦に）勝てば勢いとしてやればいいし、仮に違う結果になったとしても切り替えて。いい意味で引きずることはあっても、悪い意味で引きずることはあってはいけない」と強調していたが、現場と並行して球団側は重苦しい時期に入ってきた。

　補強などに伴う来季への編成作業に乗り出しており、必然的に発生するのが保有選手の〝クビ切り〟だ。今季は増田陸ら８選手が育成から支配下に昇格。７月に加入したクロールを含め、上限の７０人を抱える。球団関係者によると「編成のほうでは、来季は６２人か６３人でスタートしたいと考えているようだ」といい「外国人選手も見直す必要があるし、ドラフトで５、６人を指名することも想定しなければならない。当然、今の７０人から相当数の枠を空けなければならないので、今いる選手を切らなければいけない。残念ではあるけれど」と明かした。