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20年8月、福岡市の大型ショッピングモールの女子トイレで、偶然出くわした21歳の女性を殺害した
当時15歳の中学生・谷口速人(仮名)。

事件後に明らかになった速人のあまりに早い身体の発育だ。本人や周辺の人の証言によれば、彼は小学校に入って間もなく陰毛や
腋毛が生えはじめ、小学1年、遅くとも2年の時には自慰行為によって射精までしているのである。

性的欲求もかなり大きかったようだ。小学3年の時点で毎日複数回にわたって自慰をしており、児童自立支援施設などへ送られた際は
人前でも気にせずに自慰をしていた。それは職員の目にも、明らかな「異常」と映っていたそうだ。

関係者は次のように述べる。

「性に関しては怖いほどでした。ちょっと油断すると、トイレとか、廊下とかでいきなり自慰をはじめている感じです。
頻繁に性的な話をしていましたし、子供にも大人にも無差別に性的なちょっかいをだしていました。叱ると怒って暴れだすので、
我々はよほどのことがない限り介入しないようにしていました」

そもそも、一般的に男子の陰毛が生えるのは小学校高学年、自慰によって射精するようになるのは12歳前後である。
それを踏まえれば、速人の生殖器や性欲の発育は信じられないほど早い。

まず、速人には生まれつき発達障害があった。家族や他人の中で上手にふるまうのが得意ではなく、必要以上に波風を立ててしまうところがあった。
速人の家庭には、数えきれないくらいの問題が散らばっていた。父親の家庭内暴力と不倫、長男からの身体的、性的な虐待、母親によるネグレクトや性的虐待……。
速人は発達障害もあってうまく対応できず、それらの問題を余計に大きくしてしまった。そ

速人は私に対して次のように述べた。

「都合が悪いことがあったら、(自慰)していました。怖い時とか、寂しい時とか、怒った時とか、イライラした時とか……。
しないと落ち着かなかったんです。小1とか小2とかの時から今までずっとそうですね」