駐在所内で正当な理由なく包丁を所持したとして、警視庁世田谷署は7日、東京都内の30代無職男性を銃刀法違反容疑で逮捕した。同署によると、男性は安倍晋三元首相の国葬に賛成する主張や殺人予告をしていたが、支離滅裂な言動もあり、同署が刑事責任能力を調べる。

 逮捕容疑は6日午後9時50分ごろ、世田谷区桜1の桜木駐在所で、刃渡り約16センチの文化包丁を所持したとしている。「間違いありません」と容疑を認めているという。

 同署によると、駐在所内は当時無人だった。男性は署と直通のテレビ電話で「おれは国葬に賛成だ」「人を殺したい」などと主張。画面を見ていた署員が包丁を持っていることに気づいて緊急配備をかけ、男性は約10分後に約100メートル離れた路上で確保された。包丁は近くのゴミ捨て場で見つかった。

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