巨人が前日に浮上したクライマックスシリーズ(CS)進出圏内の3位を守った。

 21日のDeNA戦に勝って連勝。残り6試合で借金を2とした。原辰徳監督(64)は東京ドームの最終戦となった20日に「苦しいペナントレースではある。一試合一試合ベストを尽くし、最後の最後まで戦い抜く」とファンに約束した。これは3位でのCS出場に他ならない。

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 さるチーム関係者は「もう最下位に落ちることはないだろうけど、阪神も広島も決め手がないし、3位は死守したいところ。仮に借金のまま終わっても、CSに出られれば、何とか格好がつくものなんです」と漏らす。

 巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。

「いくら3位まで出場権があるといっても、借金のあるチームに日本一の可能性を与えていいものか。『勝率5割以上じゃないと出られない』などの最低限のラインは設けるべき。それにしても、主将の坂本は女性スキャンダルが報じられてから、覇気がないように見えるし、プレー自体も精彩を欠いている。主砲の岡本和は中田に4番の座を奪われたまま。中心の2人がこれでは情けない。投手陣にしても12球団で最も悪い防御率(3.72)で2年連続のV逸。ここまでガタガタになったチームを立て直すのは容易じゃありません」

■8月以来のAクラス浮上も…

 高橋氏が続ける。

「昔(1979年)シーズンを5位で終えた長嶋監督が、地獄の伊東キャンプで若手を徹底的に鍛えたように、今オフこそチームを一度解体してつくり直して欲しい。ただ、3位になってしまうと、それができない可能性がある。昨年も借金(1)のある3位でCSに出ると、2位・阪神に連勝してヤクルトとのファイナルへ進出した。こうなると、シーズンで惨敗を喫した反省や責任の追及があやふやになりがち。巨人の場合、ポストシーズンを戦うと、秋のキャンプを行わずに秋季練習で済ませることが多い。原監督が続投する以上、立て直しの根幹の部分は補強に頼ることでしょう。それならBクラスに終わった方が、よっぽど思い切った改革ができるのではないか、と思ってしまいます」

 巨人にとって3位は、必ずしも喜ばしいことではないようだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d2bd505219d5175b14bdc629b067b8f610d215e3