犬や猫に咬まれてパスツレラ菌に感染した場合には、早ければ数時間で受傷部位が赤く腫れ、痛みや発熱を伴います。近くのリンパ節が腫れることもあります。パスツレラ症での受傷部位の炎症は皮下組織の中を広がり、「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」と呼ばれます。受傷部位が関節に近いときには、関節炎を起こすことがあります。骨に達するような傷であれば骨髄炎を起こします。免疫機能が低下している人では、重症化して敗血症や骨髄炎を起こし死亡することもあります。