「竜とそばかすの姫」レビュー 危険すぎるメッセージと脚本の致命的な欠陥(ITmedia ねとらぼ)

既に多くのレビューで触れられているが、本作には成人による子どもへの虐待描写が含まれる。
物語後半、それをネット上のストリーミング配信で目撃した主人公・すずたちは、彼らの住所を少ない手掛かりから特定し、児童相談所と思しき場所に通報を行う。そこで出てくるのが「48時間ルール」だ。

これは2007年、児童相談所運営指針の改定として全国的に取り入れられたもので、通告を受けた児童相談所が原則48時間以内に子どもの安全確認を直接行わなければならないというものだ。
このルールについては、現実に徹底できていない問題が長年指摘されており、2019年の札幌市・2歳児童虐待死の際にも大きく報道された。