阪神園芸が甲子園球場のグラウンド整備に携わるようになったのは1979(昭和54)年から。それ以前の記録を調べると、とんでもないグラウンド整備方法が採用された時代があった。
その整備方法とは、グラウンドにガソリンをまき、火をつけることで水分を蒸発させようとしたいうもの。初めて採用されたのは1928(昭和3)年の第14回大会準決勝、高松中vs松本商の一戦の前だった。前日まで2日連続の雨で、3日目になってようやく天気が回復。ただ、水はけが現代ほど高水準ではなかった時代。グラウンド状態は悪く、水たまりも散見された。そこで甲子園史上初めて、グラウンドにガソリンがまかれて火がつけられたのだ。

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