【ベルリン】ウラジーミル・プーチン露大統領の部分動員令を逃れようとするロシアの一般市民に対して、近隣の欧州連合(EU)加盟国が強硬姿勢を鮮明にしている。

 ロシアと国境を接するポーランド、エストニア、ラトビア、リトアニアの4カ国はそろって、兵役逃れを目指すロシア市民に対して亡命申請の対象を拡大することを拒否した。
ポーランドとバルト3カ国の当局者はインタビューで、大量のロシア人受け入れで国内の安定を損ねることはしないと言明した。
各国政府は、ジョージア(旧グルジア)やクリミア半島などへの過去のロシアの軍事侵攻に長年反対を唱えてこなかったロシア市民に対し、ほとんど同情を示していない。

ポーランドのマルシン・オシエパ国防次官は「遅きに失した。彼らは2月か、少なくとも(ウクライナで)集団墓地が見つかった後にデモを行うべきだった」と述べた。
「さらに言えば、ここでロシア人を受け入れることは極めてリスクが大きい。亡命申請者を装ってスパイを送り込むのはロシアの常とう手段だ」

ダウジョーンズ記事