颯の持つ① ____の危うさには、
かなり早い段階から気づいていた。
能力全般がある程度高く、② ___もある。
努力もほどほどにでき、人の意見も聴ける素直さもある。
加えて、周囲に愛されてきたであろう③ ____な性格。
しかしそのすべてが中の上。
一般人としては高くとも、
それ一本でこの業界を渡っていけるほどではない。
なにより、それらの能力のせいで、彼女は挫折を知らない。
苦難を乗り越えた経験のないまま「④ _______」
という空っぽの自信だけが積み重なっていた。
なんの根拠もないまま膨らんだその自信は・・・・・・
持ち前の能力で越えられない本物の壁にぶつかったとき、
あっけなく壊れてしまう。その予感があった。
だから、⑤ _____。支えになる仲間を作り、経験を積ませて、少しずつ、⑥ _______をさせてきた。
今が・・・・・・そのときだ。