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漫画やと人格者みたいやけど実際はイキりちらしてるで


「自分の強引なやり方で、気づいてみたら8割の人間が辞めてました。『俺って人望ないな』という自分への失望感が強くて、
妻にしてみれば僕が毎日すごい顔をしているように見えたんでしょう。当時の自分は確かに『暴君』だった。『クズ』『だから、
お前らはダメなんだ』と社員を罵倒することもしょっちゅうで、今、考えると自分自身が病んでいたんですよね」

企業体質の改善のため、強い意志で改革を進めていたが、渡辺の高圧的な管理は社員を萎縮させ、社員自ら考えて
動くことができない組織となっていた。昔からいる職人が新人と口をきかないような古い体質に、トップダウンで対抗している
状態だった。

 この現実に渡辺自身も迷い苦しんでいたとき、欠けたピースに気づかせてくれる出会いがあった。株式会社アッシュ・マネジメント・
コンサルティングの代表・小川晴寿さん(50)である。

 小川さんは、初対面の様子をハッキリと記憶している。

「2007年2月に船橋屋を訪ねて、専務だった渡辺さんとお会いしました。電話対応をされている間、ソファで待っていましたが、
終わった瞬間、『ところで、キミは何ができるの?』といきなり言われて驚いた。『上から目線』の発言が強烈な印象に残っています」

 この日は数時間、話して打ち解け、4月からの契約が決定。小川さんは店長会議に参加する機会を得た。

「会議での高圧的な態度も引っ掛かりました。ベテラン女性店長が問いかけに反応できなかったのを例に挙げ、『あいつら何も
できないでしょ』と専務室で言うので、私は『ひとつ申し上げてもいいですか。いい会社を作ろうと思うなら、社員に〈あんたら〉とか
〈あいつら〉とか言うのはやめたほうがいいです』と忌憚(きたん)なく申し上げました」
https://www.jprime.jp/articles/-/17431?page=4