私たちは「1年遅れで成長させる」という狙いで馬に携わっています。今の段階で20キロ近く体重が増えているのも成長分だと思う。レースはとにかく自分のペースを守って、焦るような走りにならなければ。フットワークが完成していない若駒時代は折り合いを付けるのが上手なベテラン騎手にお願いしたりしたけど、今の走りなら馬を動かすことにたけた横山和ジョッキーが合っている。

 私も一競馬ファン。根底には「挑戦すればファンが喜ぶ」というのがあります。アーモンドアイ、コントレイルがいたジャパンCに、状態はいまひとつだったデアリングタクトを送り出したのも「夢の大一番」を実現させたかったから。だから今回のバーイード回避は残念。世界一のメンバーで戦うタイトルホルダーが見たいですからね。

 最後に、個人的な思いを明かせば、タイトルホルダーではなくとも日本の4頭のいずれかが勝って、日本馬の凱旋門賞挑戦の歴史に終わりが来ればいいとも思っています。欧州と日本の競馬は本質的に別物。日本競馬が目指すべき競馬はスピード色の強いアメリカ競馬でしょう。凱旋門賞を日本馬が制した後は「アメリカ制圧に行こうよ」と言いたいですね。


サンキューまきお様
凱旋門賞なんかもうやめにしませんかって直球すぎるわ