―記録を破るにあたって一番難しかったことは。 

 何もかもが難しかった。ホームランを打つことだけでも大変なのに、55号と記録を更新する56号はもっと難しかった。配球も厳しくなっていた。ファンからも、記者からも、いろんな人からのプレッシャーを感じた。いざ記録を破るとなると、たくさんの人が来て、すごい重圧だった。簡単なわけがない。