たぶんちなヤク思い出して涙腺緩むやつ



昨年の打点王・畠山和洋もいない。昨年の首位打者・川端慎吾もいない。一昨年のベストナインで、昨年はセリーグ優勝を決めるサヨナラヒットを放った雄平もいない。
主力打者がケガで次々と姿を消していく中で、チームの看板として気を吐いていた山田哲人も、左第八肋骨骨挫傷で8月10日に登録を抹消されてしまった。
まるで生まれ変わったかのように野手のメンバーが一新されたヤクルトが、ここへ来て善戦している。
8月に入って4カード連続の勝ち越し。7月末の時点では借金15を抱えて最下位に沈み、3位の横浜DeNAにも7.5ゲーム差を付けられるなど、クライマックスシリーズ(CS)出場もかなり厳しい状況にあったが、気が付けばその差も4.5ゲームにまで縮まっている。

「今の合言葉は『下町スワローズの魂を見せてやろうぜ!』ですから」
そう話すのは、今年は畠山不在の一塁を中心に、川端不在の三塁や本職の遊撃でも先発するなど、ヤクルト移籍後最多の84試合に出場して打率.302をマークしている今浪隆博だ。
「グッチ(坂口智隆)が言い出したんですよ。『下町スワローズの力、見せたろかい!』って。
(主力不在で)勝ってるのが不思議なメンバーですけど、見てるお客さんは面白いでしょうし、こういう試合を続けていければいいかなと思います」
優勝した昨年の「レギュラー」は皆無。今季開幕戦の先発メンバーと比べても、両方に名を連ねているのは、移籍1年目の坂口しかいない。
そんなメンバー構成に、坂口は「『東京』って名乗れるほどの花形はいない。オレらは『下町スワローズ』だ」と言い出したのだという。
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