大阪ガスには、河野佳投手、三井健右選手などドラフト会議で指名されそうな選手がおり、この日は9球団12人のスカウトが視察、阪神は和田TA、畑山統括スカウトなど3人態勢で視察をした。
河野佳投手は先発をすると、5回を投げて5奪三振2失点、初回こそボールが高めに浮いたが、2回以降は140キロ後半の速球で空振り三振を奪い、最速は148キロを記録した。「久しぶりの感覚。最速は変わってませんが、平均で145、6、7と出て成長している」と手応えを感じさせる内容だった。
視察したスカウトからは、
東北楽天・後関スカウト部長:「制球もそれなりにいいし、自滅するタイプではない」
中日・山本スカウト:「球の強さは出ている」
と評価した。
昨年に社会人野球のタイトルを総なめにし、今年のドラフト1位指名は確実と見られていたが、球の力がやや落ちた投球が続き、変化球でなんとか粘ろうとするも、都市対抗本戦では1イニングに3本塁打を浴びるなど、思うような投球が出来ていなかった。
しかし、この日はストレートの力がやや戻ってきたような内容で、プロのスカウトが期待している投球に近づいてきているかもしれない。