ソフトバンク・リチャード内野手(23)が、ウエスタン・阪神戦(鳴尾浜)で“胴上げ阻止弾”を放った。「4番三塁」で先発出場。
負ければ阪神の優勝が決まるという一戦で、1点リードの7回に左翼への29号2ランで突き放した。

 「厳しく攻めてこられるのは分かっていましたし、それはしょうがないこと。甘めに来たボールを待とうと、ずっと思ってました」

 阪神バッテリーの内角攻めは、優勝の懸かった直接対決3連戦で徹底されていた。先の2試合は無安打で、この日も1点を先制した直後の1回1死一塁で、147キロの直球に詰まって三ゴロ併殺。
3回には左前適時打を放ったが、5回には2試合連続で死球。それでも「体が開かないように、我慢して、我慢して、いつか来る、と思って」
と7回無死一塁から、阪神小林の137キロフォークをすくい上げ左翼席へ運んだ。

 小久保2軍監督は「あれだけしつこく内角を攻められたのに型を崩さず結果を残した。成長を感じますね」と内角攻めにもひるまなかったリチャードを絶賛した。