「自分の生き方を変えなければいけない。人として認められたい、人と対等に話したい。笑った学生生活を初めて体験したい」

隣の席に座った生徒が、積極的に話しかけてくれた。入部した野球部では、多くの友達ができた。初めて、人と話すのがこんなに楽しいと思った。

その後、演劇専攻で短大に進学。しかし、花開くことはなく、会社員となった。

「あんた、面白いんだから吉本行きなさい。この仕事楽しくないでしょ」
上司に突然言われた。のちに冗談だったことを知るが、感化された斉藤さんは、言われた当日にオーディションの雑誌を買った。吉本興業の養成所の締め切りの前日だった。迷わず応募した。ここから、“芸人・斉藤慎二”の道が始まる。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/73733?page=3