エッジランナーズでトリガーとCDPRがお互いのポリシーで殴り合いしながら作っていった話すき

・CDPRは企画を日本のスタジオに打診する段階で、すでに自分たちで1話のアニマティック(絵コンテや画面構成などを簡単なCGで映像化したもの)をサンプルとして制作していた
・だがその内容は実写アクションをアニメに落とし込んだような形で、「日本のアニメーション」ではなかった。
・これをそのままアニメ化したアニメ作品として成立しないのではないか、というトリガー側の意見と、サンプル通りに作りたいCDPR側の意見をすり合わせることになった
・最終的にCDPRが書いた脚本をトリガーが日本のアニメに適した形へ1からリライトして、そこから絵コンテを作って制作していくことになった
・ちなみにとあるサイバーウェアのデザインもめちゃくちゃ揉めた
・CDPR側の方向性としてはスマートな流線型のフォルムで行きたかったが、トリガーはある人物との対比を表現するために、パワフルでゴツゴツとしたイメージで行きたかった。
・これは最終的にトリガーのデザインが採用された

・トリガーが制作終盤に突入してからよく我々言ってたのが「これをこうしたら絶対面白くなるから。信用してください!」という言葉だった
・そんな力押しのもと作中の最終盤の演出が決まったりもしたが、凄く良い形に仕上がったのでトリガーを制作スタジオに指名して良かった

・トリガーは本作を制作するにあたり「日本らしいアニメしか作りません」という明確なスタンスをとっていた。

・制作していくなかで、CDPR本社から「これはうちのスタイルにそぐわない」と演出について指摘を受けることもあったが、その度に「これが日本らしいアニメーションなんです!」と納得させていった

・最終的には形になったがCDPRがトリガー側の意見に対してなかなか折れない(笑)だから折り合いをつけるのに2年もかかった(笑)

・特に「レベッカ」という少女の見た目をしたキャラクターについてのやりとりが印象に残っている

・彼女はトリガーが考えてくれたキャラで、この娘だけはデザインが出来上がった時にCDPRのクリエイティブチームが「ロリは原作の雰囲気に合わない」という反対意見が出たが、トリガーは「出してほしい」と曲げなかった

・最終的にはCDPRが折れた

・結局レベッカについては全キャストの中でも指折りの魅力をもったキャラクターに仕上がった。今やクリエイティブチームはみんなレベッカにめろめろ