「原監督は野球を知らないんです」
 と単刀直入に批判できる野球人。かつて球界一の遊撃手といわれ、監督としてはヤクルトを1回、西武を2回、日本一に導いた廣岡達朗氏(90)である。
「巨人は日本シリーズに出るのが当然で、負けたら監督はクビ、という伝統のもとで練習するチームなのに、原が伝統を守らない。伝統は個人が変えるものではありません。アメリカでも選手はヤンキースに入ればヒゲをそるのに。でも、原は年俸2億円の3年契約じゃ辞めないよ」
 要は、毎年優勝を逃しても、居座ったうえで威張っている監督は「野球を知らない」というのだ。
「監督とコーチが死ぬ思いで研究し、指示を出さなきゃいけないのに、いまの巨人には命を張るコーチがいない。それに弱いチームを強くするのが名監督。弱いチームほど問題があって教える人には勉強になるので、原も弱いチームで勉強してから巨人に戻ればよかった。フロントも原がバカだと思ったら、外で勉強させなきゃダメだ」