「改正プロバイダー責任制限法」明日施行へ… ネット上での誹謗中傷や権利侵害など悪質な投稿者の開示手続きが簡略化
経済
TBSテレビ TBSテレビ
2022年9月30日(金) 15:03
インターネットに悪質な投稿をした人の身元の開示手続きを簡略化する「改正プロバイダー責任制限法」が明日、施行されます。

「プロバイダー責任制限法」は、インターネット上に権利侵害や誹謗中傷などの悪質な投稿をした人の身元を開示する手続きなどを定めています。

現在、この開示手続きをするには被害者がSNSやウェブサイトの運営事業者から悪質な投稿者のIPアドレスの開示を受け、そのうえで、ネット接続業者のプロバイダーに氏名や住所開示の請求を行う必要があります。このため、通常2回の裁判手続きが必要で、特定までに時間がかかり、迅速化が課題となっていました。

明日、改正される「プロバイダー責任制限法」では、被害者が裁判所に対して悪質な投稿者情報の提供命令を申し立てれば、裁判所が▼SNS運営事業者にプロバイダー情報の提供を命令し、▼プロバイダーに投稿者情報の開示の命令を行います。

このため、裁判所への請求手続きが1回で済み、総務省は手続きにかかる時間が数か月から半年程度と大幅に短縮されるとしています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/167355?display=1