水上先生◎ジャンダルム

日曜中山11R スプリンターズS(G1)
◎本命馬
⑪ジャンダルム
(牡6、栗東・池江厩舎、浜中騎手)
土曜の中山の芝は急速に回復し、午後には良馬場の時計となった。芝1200の10Rの時計が遅いのは、異例のスローペースのためで、馬場には関係ない。日曜はおととしくらいの速い時計が出て、イン有利、先行好位差しが有利となるのではないか。

それならば、大外枠に入ってしまったモズスーパーフレアがテンの3Fは32秒台で飛ばし、内からメイケイエールやビアンフェがこれを追う展開。モズはノーブレーキで飛ばさざるを得ないが、昨年ほど上がりは掛からない。去年と違い、中団かそのすぐ前にいる差し馬に利が出る馬場だ。馬場はイン有利になっているだろうが、さすがにインを通る逃げ先行が止まり、3分、4分どころからの伸びとなろう。

世評は2強ムードだが、レシステンシアもダノンスマッシュも、時計が速い1200mへの対応歴に乏しく、後者は加えてローテに不安が残る。逆転候補に本命を打ちたい。近2走の出遅れが怖いが、中間に積んだ練習の成果が出れば、11番ジャンダルムで馬券になりそうだ。

もともと3走前の当該コース・春雷Sのような立ち回りができる馬。悠々の手応えで外目を回り、4角早め先頭からさらにもうひと伸びして押し切った。坂のあるコースの方がキトゥンズジョイ産駒らしいパワーやスタミナを活かせるので、パフォーマンスは高くなる。もし出遅れても、動かしやすい枠を引けた。

母ビリーヴは新潟のスプリンターズSを勝ったが、中山施行年でも2着しており、阪神のセントウルSで1着、2着。坂は苦にしないし、野芝の方が速力を活かせたタイプ。ならば春のオーバーシード時の春雷S以上に走れる可能性もある。正直、1400m以下の重賞を勝っていない身だが、まだ3走しかしていない1200mで遅咲きの花を咲かせるとみた。