原巨人が史上初のサヨナラ負け優勝【2002年9月24日】
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あとは勝利で優勝を飾るだけと思われた9回裏だった。先頭打者の濱中おさむが河原純一から同点ホームラン。試合は、そのまま延長戦に突入する。互いに決め手を欠いたが、12回裏、阪神が一死満塁とすると前田幸長が「カットボールが切れすぎた」(前田)暴投。優勝決定試合が、まさかのサヨナラ負けとなった。

 その後、六甲おろしの大合唱の間、巨人ナインは阪神ファンに配慮し、一度、ベンチ裏に消え、その後であらためて姿を現し、原監督の胴上げ。優勝インタビューを行った。前田は「俺らしいね。まさか“胴上げ投手”になるなんて」と笑っていた。結果的には、あの暴投があったからこそ、あれだけ殺気立っていた阪神ファンが巨人に盛大な拍手を送るハッピーエンドになったことは間違いない。