政界引退したアントニオ猪木76歳が安倍首相の対北朝鮮外交を批判する理由

「拉致問題解決」安倍政権の何が問題なのか?

 まず、6月に行われたトランプ大統領と金正恩委員長の歴史的な会談について。

「日本にこそ、アメリカ、北朝鮮、韓国を仲介する役割を果たしてほしかった。

 今、日本の外交力は非常に弱体化している。もし安倍首相の周囲にしたたかな参謀が何人かいれば、日本も米朝の電撃会談に何らかの関与ができたはずだ。安倍首相が側近に気の合うかわいい奴ばかり寄せ集めた結果、国家のためと言いながら、実際には自分たちの権力を維持するための政治しかできなくなっているんだろうね。“絶対的権力は絶対的に腐敗する”の格言通りに」


「昨年6月、安倍首相が拉致被害者家族会と面会したとき“私は(北朝鮮に)騙されません”と発言したのには驚いたね。もし友好的に話を進めたいのであれば、相応の言葉を選ぶべきだ。大学も出て、それなりの教育も受けているはずなのに、どうしてあの程度の言葉遣いしかできないんだろうね。私は学校も行っていないバカだけど、それでもあれがおかしいことくらいはわかる。

 それなのに今は“無条件で対話する”と言う。発言にブレがあるよ。アメリカから言われたんだろうね。まあ、それでも対話するならいいよ。私は前向きだから(笑)」

https://bunshun.jp/articles/-/14143