広島東洋カープは4日、広島市南区の球団事務所で、通算11勝を挙げた育成の戸田隆矢投手(29)、高橋樹也投手(25)、中神拓都内野手(22)の3選手に来季の契約を結ばないことを通告した。3選手とも今後は未定という。

 戸田は2012年にドラフト3位で鹿児島・樟南高から入団。1年目にプロ初登板初先発デビューを飾った。25年ぶりのリーグ優勝を果たした16年は、プロ初完封を飾るなど自己最多タイの4勝をマークした。

 20年7月に左肘内側側副靱帯(じんたい)再建の手術を受け、21年から育成選手として再契約した。今季はウエスタン・リーグで8試合、0勝0敗、防御率14・21だった。1軍通算は95試合、11勝7敗1セーブ、防御率3・94。「手術をさせてもらって2年間見てもらった。後悔なく野球をやれた」とすっきりとした表情で話した。

 高橋樹は16年にドラフト3位で岩手・花巻東高から入団。今季は1軍登板がなかった。通算64試合、0勝2敗、防御率5・04だった。19年に市岐阜商高から入団した中神は1軍出場はなかった