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実は、日本の少年野球は国際大会でもこういう試合をしてきた。野球が普及していない途上国の代表を相手に、立ち上がりから出塁しては盗塁、得点を繰り返す。国際大会では「球数制限」がある。攻撃が延々と続けば、相手チームは投手を交代せざるをえなくなる。早々にコールド勝ちをするのだが、しばしば日本の監督は相手チームの監督から抗議される。

「確かにお前たちは強い、でも、俺たちはお前たちのような野球は絶対にしない。お前たちのような相手との試合が続けば、うちは投げる投手がいなくなってしまう。お前たちは俺たちより強いのはわかりきったことだ。でも、うちの子どもたちだって投げて打って、野球をする権利はあるんだ」

日本の少年野球はトーナメントが主流だ。何が何でも勝たないと次がない。だから監督は初回からでもどんどん点を取っていく。点差が開いても手を緩めることはない。