チームの成長が顕著に表れた試合がある。8月23日の阪神戦(京セラドーム)。相手の先発はリーグ屈指の好投手である青柳晃洋だ。対右打者と比べると左打者に対して被打率が高いサイド右腕に対し、主軸である宮崎とソトを先発から外し、投手の今永昇太を含めて7人の左打者を並べるオーダーを組んだ。各打者は球数を投げさせること、そして反対方向への打撃を徹底。相手のリズムを崩し、浮いた変化球は確実に捉えた。本塁打なしで3回まで毎回1点ずつを積み上げ、難敵を攻略してみせた。個々のスキルアップと選手層の底上げがあってこその成功体験だった。