面白い話を紹介するで
昔はそろばんを使えることが資格になったんや

日本では昭和中期くらいまでは、銀行の事務職や経理の職に就くにはそろばんによる計算(珠算)を標準以上にこなせることが採用されるための必須条件だった。
小学生や中学生が珠算塾に通った他、珠算の協会の主催による珠算検定を受験し「○級」(4級~1級など)を習得し、就職時に履歴書に書いた。
珠算塾ではしばしば、そろばんを使った珠算だけではなく、暗算の講座も開かれており、そろばんを指で動かせるようになると、それを応用して習得でき、就職のために暗算検定の「級」も習得する人が多かった。
なお、この時代、手動式アナログ計算器としては計算尺があり、理系の人間はそちらも使いこなした。