そしてバスが走り出すと、女児はリュックが挟まれた状態のまま両手を横に広げ、懸命に足を動かしている。しかしバスのスピードに追い付けなくなって倒れてしまい、バスに引きずられてしまうのだった。

『NewsNation Now』によると、メリンダが女児の異常を知ったのは1台の車がバスの目の前に車を侵入させて停止したためで、それまでの約1分弱の間は他の車がクラクションを鳴らしたりしたものの全く気付かなかったという。

この日の裁判では「一時停止すべきところを止まらなかった」「走行中には生徒全員が着席しなければならないが徹底できていなかった」など、メリンダが16もの違反をしていたことが明らかになり、同じ学区のバスの運転手で指導員でもあるカトリーナ・フェラルさん(Katrina Ferral)は次のように述べて失望を露わにした。


「バスの運転手は生徒の降車を確認してからドアを閉めなくてはならない。また降車後はミラーを見て、生徒がバスから約3メートル(10フィート)離れてからバスを発車させることが義務付けられている。しかしながらメリンダはこれらを全く遵守しておらず、今回の悲惨な事故につながった。」

なおメリンダは裁判で「あの日、規定をきちんと守っていれば…と後悔している。できるならあの日に戻ってやり直したい」と述べたが、この動画を見た人たちのコメントはメリンダに対し非常に厳しいものだった。

「100%バスの運転手が悪い。」