おさらい

*[1870年]イタリアの統一によって教皇領を奪われたローマ・カトリック教会は、それまで領地から得ていた収入を絶たれ、深刻な財政難に立ったバチカンに救いの手を差し伸べたのがロスチャイルドです。それ以降、仇敵キリスト教徒の総本山バチカンの資金運用は、ロスチャイルド人脈によってなされるようになりました。

*ロイター通信からMI5やMI6ができ、そのMI6の指導を受けてCIAやモサドなど各国の諜報機関ができたという経緯があります。「情報を制する者は世界を制す」です。

*FRBの設立者ポール・ウォーバーグは改革派ユダヤ教徒、つまり彼もフランキストです。ロスチャイルドの代理人として渡米したポールは、クーン・ローブ商会の創業者ソロモン・ローブの娘ニーナと結婚し、ジェイコブ・シフ同様、クーン・ローブ商会の共同経営者となりました。ポールの兄マックス・ウォーバーグは、ドイツ諜報機関のリーダーであり、ナチスへ活動資金を提供していた人物です。従兄弟のフェリックス・ウォーバーグは、レーニンを封印列車に乗せてロシア革命を支援したドイツ国防軍の情報部長官で、このフェリックスは、ジェイコブ・シフの娘フリーダと結婚しています。

*ウッドロー・ウィルソンは、晩年になって連邦準備制度設立に加担したことを後悔して、こう言い残しています。
「私はうっかりして、自分の国を滅亡させてしまいました。大きな産業国家は、その国自身のクレジットシステムによって管理されています。私たちのクレジットシステムは一点に集結しました。したがって国家の成長と私たちのすべての活動は、ほんのわずかな人たちの手の中にあります。私たちは文明化した世界においての支配された政治、ほとんど完全に管理された最悪の統治の国に陥ったのです」

*[1917年]ロシアでボルシェビキ革命が起き、帝政ロシアのロマノフ王朝が倒れ、ソビエト連邦が誕生します。革命を主導したレーニンやトロツキーに資金提供したのがブンド(ユダヤ人労働総同盟)とジェイコブ・シフやポール・ウォーバーグなどの国際銀行家でした。レーニンは1918年から1922年までの4年間に4億5000万ドルをクーン・ローブ商会に返済しています。

*[1924年]ソ連は中国に国民党の軍官学校を設立させ、校長に蒋介石を任命します。翌25年には、モスクワに中国人学生のための中山大学を設立。毎年数百名の共産主義者が中国へ送り返され、コミンテルンの指揮下で反日運動を扇動しました。コミンテルンとは、ジョゼッペ・マッチーニによる青年運動の流れを汲む、世界に革命を広げるための国際的共産主義組織です。つまり、中国の覇権を争った国民党も共産党も、ともにコミンテルンによって設立されたわけです。まさに「両建て作戦」ですね。

*ドイツは日本と同じで石油が出ないので、ドイツに戦争をやめさせたければ石油の供給を止めればいいのです。しかし、ドイツにソ連のバクー油田から石油を供給して戦争を継続させたのは、ロスチャイルド=ノーベル財閥の石油会社シェル(敵国である英国籍)でした。

*ブレトン・ウッズ会議では、国際通貨基金(IMF)と世界銀行の創設も決まりました。この両機関は、WTOと共にグローバリゼーションを推進する中心勢力であり、同時に途上国を支配する機関でもあります。・・・・・慢性的な赤字を抱えるようになった途上国は、IMFや世界銀行から借金をするのですが、その際、構造調整プログラムというものを受け入れることを条件にされ、債務国は自国の経営権を失うことになります。・・・・・つまりは、医療、教育、福祉などの補助や環境保護、公的サービスを切り詰めて借金を返済させる。増税して国民からお金を集め借金を返済させる。自然を外国企業に売って借金を返済させる。自国民が食糧をつくるのもやめさせ、外貨が稼げる換金作物をつくらせ、それを外国に売って借金を返済させる。・・・・・こうして、食べ物をつくっているにもかかわらず、その作っている人が餓えて死ぬという「飢餓輸出」と言われる現象が起こりました。・・・・・このような政策を強要され、途上国は再び債務という奴隷と化したのです。